- 新鮮な卵
熱を通すといっても、半熟で熱が通りきらないようにする場合もありますし、やはり味も違います。そんなわけで、新鮮な卵を使うのは基本です。新鮮な卵は、古い卵に比べて重たく、殻の表面がザラザラしており、丸みを帯びています。また、殻を割って出した時に、黄身の周囲の白身が盛り上がってて、黄身自体も盛り上がっています。
- 古い卵
古い卵は、空気がたまっているために、水に浮かび易く軽いのが特徴です。また、長く置かれた卵は殻の表面が削れることが多く、ツルツルになってしまいます。さらに、割って出した時に平べったくなてしまいます。そして、黄身が壊れ易いのも特徴かもしれません。
- 安価で栄養価が高い
卵は栄養価が高いものですが、その卵が冷蔵庫に常備されているような状況になったのは、「安価」であることも大きな原因です。しかし、卵が安くなったのは「量産」できるようになったからです。食用卵を無精卵で産む鶏を大量に飼って、ポコポコ産んだ卵を安く消費者に提供しているわけです。
戦後10年程まではそれほど冷蔵庫に常備できるものではなく、それなりに高価だったそうです。そうすると、「高タンパク」な卵に注目があつまりました。しかし、卵の取り過ぎは「コレステロール」の増加につながることで、時代が進むと敬遠されるようにもなり、それが卵の価格にも反映してしまったのです。
ですが、卵は相変わらず栄養価が高い食物で、しかも安価ですから、食べ過ぎにさえ気をつければとても重宝します。目安は一日一個(普通の生活の人、重労働の場合はこの限りではない)とも言われていますが、最近は「卵の白身にコレステロールを抑える働きがある」という報告もあって、それほど気にしなくても良いという説があります。また、スポーツ選手の中には、ゆで卵の白身だけを食べるという場合もあるようです(卵の白身は上質の蛋白質であるため)。
- ランパク質?
ところで、「蛋白質」の「蛋」というのは「卵」を意味しており、「蛋白質」はまさに「卵白質」であるわけです。つまり、それほどに栄養価が高いということの証明でもあるわけです。
- 基本情報
卵50グラム(Mサイズ約1個あたり)
- 熱量:80kcal(334kj)
- 水分:32.4g
- 蛋白質:6,2g
- 脂質:5.6g
- 炭水化物:0.5g(糖質)
- 灰分:0.5g
- カルシウム:27.5mg
- リン:100mg
- 鉄分:0.9mg
- ナトリウム:65mg
- カリウム:60mg
- マグネシウム:5mg
- 亜鉛:700μg
- 銅:28.5μg
- ビタミンA関連
- ビタミンE効力:0.55mg
- ビタミンD:20 IU
- ビタミンB1:0.04mg
- ビタミンB2:0.24mg
- ナイアシン:0.05mg
- コレステロール:235mg
- 食塩相当量:0.15g
- 廃棄率:13パーセント